活動報告
2023/09/02 「小林一三翁生誕150年 小林一三と宝塚」に参加
中央公民館で開催された、「小林一三翁生誕150年 小林一三と宝塚」に参加しました。
主催:宝塚市立公民館(事業担当)
宝塚市にゆかりの深い、小林一三(逸翁)の生誕150年の記念の年を迎え、その足跡を改めて紹介し、まちの文化歴史や成立ちを考え、学ぶ催しでした。
第1部:逸翁美術館仙海館長による基調講演
「先駆者の夢と挫折と成功と」
時代の先駆者、成功者のイメージの強い小林一三翁は、実は「挫折」の連続だった。という切り口から読み解いた講演で、有馬への鉄道延伸の頓挫、屋内プールの不人気、劇場の火災、等々、ダメージの大きな挫折に出会う度、それを斬新な発想の飛躍に変えてステップアップしていった一三翁のスケールの大きさに感嘆しました。
第2部:宝塚未来鼎談または座談会「宝塚への遺言」~もしもあったら
仙海義之さん(逸翁美術館館長)
榛名由梨さん(歌劇OG、宝塚市大使)
三木章夫さん(宝塚歌劇団演出家)
司会進行/木村美恵さん(FM宝塚パーソナリティー)
もしも一三翁の遺言があったら、という設定でチャットGPTが語る遺言について、三人の方が語り合う、という座談会でした。
「宝塚歌劇」への遺言は、「伝統を守っていってほしい」
仙海さんは、「年寄りから子どもまで、女も男も、家族みんなが楽しめるものを提供したい」というのが一三翁がすべての事業の目標に掲げていたもの。宝塚歌劇はその”顔”」と評されました。一三翁なら、その終生のメインテーマを掲げ続けることは求めても、伝統は創っていくものと考えるのではないかな、と思いました。
「宝塚市」への遺言は、「緑豊かな環境を守り、文化や芸術を大切にする教育を」
教育委員会が主催する講座での提言であり、ぜひ、特に後者に力を入れていただきたい、と切に思いました。
会の終了後に、仙海さんにお話をする機会を得て、「宝塚ファミリーランド思い出写真展」のマチ文庫を贈呈しました。池田文庫への所蔵を考えるという、嬉しいお言葉を頂きました。